- 生産技術
板金加工に使用される鋼材は沢山の種類があり、それぞれに特性をもっています。
どの鋼材がどの用途や加工方法に適しているのでしょうか。
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当社が得意として扱う材料は、板厚は0.6~3.2の鉄、ステンレス、アルミです。鉄の種類としては、SPCC、SECC、SGCC-Z、SGCC-F、ZAM等です。ステンレスはSUS304とSUS430です。またアルミはA5052を主に使用しています。加工可能サイズは基本的に、4’(1219mm)×8’(2438mm)です。
それぞれの鋼種でメリットを挙げていきます。価格のメリットが一番大きいのはSPCCです。市場流通性が高く入手し易い材料であり、ステンレス材の1/4程度の単価で購入する事が可能です。また防錆力の面では、SUS304やアルミに強みがあります。ただし、SUSの方がアルミに比べ加工性が良く扱い易い材料です。アルミは扱いが難しい材料ですが、比重がSUSの1/3程度と軽く、重量を抑えたい製品には最適な材質です。
デメリットはSPCCでは他の鋼種に比べ防錆力が劣る事です。ただし、外装との組み合わせでSPCCの弱みを補う事が可能です。SECCはある程度の防錆力、ある程度のコストパフォーマンス、加工性能にも問題がなく、平均点の取れた材料といえます。SUSやアルミは価格が高く、コスト重視の製品では使用が難しい材料になります。
株式会社 仁張工作所
072-962-2831(代表)
大阪府東大阪市水走3丁目14番6号
設備や運用方法を動画でもご紹介させていただいております。