• 生産技術

位置決めのハーフパンチを表面に出さない工法

化粧面での位置決めの課題

機械や装置の前面は化粧的要素が強く、スポット痕や凹凸が表面に出るのを嫌うケースがよくあります。例えば筐体の扉の場合、裏面に補強板をスポット溶接することが多く、それらの位置決めとして【ハーフパンチ(半抜き工法)】を採用します。ポンチ(ケガキ)や治具による工法よりも寸法精度が確実で、作業者の熟練度合いに影響されることが少ない、といったメリットがあります。しかしデメリットとして一般的なハーフパンチを使用すると表面に凹みが出てしまいます。そのままでは化粧面としての外観要求を満たす事が出来ず、溶接で埋めて表面を均一にする、パテ処理で均一にするといった方法で、外観を仕上げる方法があります。当然、製造コストは高くなり、大きなデメリットになってしまいます。

生産技術駆使の新工法

当社が採用している【FP金型】は、位置決めとしてのハーフパンチのメリットは残したまま、デメリットである、表面の凹みを無くした形で、ハーフパンチを成型出来る金型になります。表面に多少の絞りあとは発生しますが、少しの手間で均一になるレベルのもので、多少のコストアップで対応が可能になります。また、溶接もしくはパテで埋める際の人的な忘れが発生する事を防ぐ事が出来るメリットもあります。しかしSUS材や、アルミ材や、表裏の両面の加工には不向きで、鉄製の化粧カバー等特定のものに採用しています。

要素技術の確立とこれから

外観の美観を重視するもの、重視しないものといった顧客のニーズに沿った形での最適な加工方法を組み合わせ、コスト・品質を満たす事が出来る加工を、設計およびCAM工程で仕組みとしてご提案出来るようになる事が、目指すべき姿です。

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072-962-2831(代表)
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