• 設計技術

扉筐体の構造について

両開きと片開き

 ロッカーの代表的な構造として、【片開き】と【両開き】があります。幅寸法がW600~650以上あれば両開きを、それ以下であれば片開きを当社では通常選択しています。鍵構造は片開の場合は、本体の側框にカムをかける構造が多く、両開きの場合は、丸棒閂を利用した構造が主となります。

収納扉構造の利点とシャッター

 学校や病院、郵便局などの特定の時間内においていわゆる“開けっ放し”にし、終業時には施錠管理した運用を用いる場合などには、収納扉構造やシャッター構造の保管庫が便利です。シャッター構造の場合は樹脂製のシャッターや金属製のシャッターを利用しますが、コストが高くてリードタイムが長いというデメリットがあります。どのような大きさでもOPEN時に出っ張りが出る事がない事がメリットです。一方で収納扉構造は、本体のW寸法の1/2が本体のD寸法より大きい場合に、収納時に扉が収納しきれずに出っ張るデメリットがあります。しかしシャッター構造と比較するとコストを抑える事が出来ます。

その他用途に合わせての設計検討

 上記の収納扉構造の場合は左右扉だけでなく、幅と奥行寸法が大きくて高さが低い場合などでは、【上部収納構造】なども考えられます。また、消防署の防火衣ロッカーなどでは、2交替や3交替といった勤務体制に合わせて、施錠無しの回転扉構造の設計を施す事もあります。お客様の使用用途に合わせた最適な設計で、ご満足いただけるようなご提案に取り組んでいきます。

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